散るや赤きに耐えかねて
こんばんは
台風一過、いかがお過ごしですか?
あの夜も台風で、その夜は大雨で、秋のお通夜はいつも雨。
夏の終わりに、彼岸へ散った人を思い出しました。
「彼岸花(曼珠沙華)」、最近駅のポスターで見かけませんか?
赤くて尖った秋の花、浴衣の古典柄にある「乱菊」に似てるから、私は好きです。
見た目に違わず、色に妖しく毒がある、とても業の深い妖婦のような花。
なのに、
「想うはあなた一人」
花言葉がせつないから、妙にそそります。
多情な人ほど、初恋を忘れないってね。
燃え狂うような赤さに身を焦がし散ってゆく。
演歌みたいですね。
パッと咲いてパッと散る、
花の命が短いほどありがたがる日本の美学。
嫌いじゃないし、その潔さは結構好きです。
「青春のあとには、そう朱夏がある。
若さが嫌いで、20代のころは早く30歳になりたかった。」
昔、そう話していた踊りの先生がいました。
色白でスレンダーで長い髪、自立した大人のとても美しい女性。
40歳手前の色香と凄みのあるオーラが眩しかった。
きっと美しさに後から年齢が追いつくタイプの人だった。
「子供を産む気がないから、結婚はしません。
って、わからないかしら…。」
と、20歳そこそこの女の子達の問いかけに、微笑んでいた。
自分にも厳しいその人に、青い私がどう映るのか、
いつもどきまぎしたのを覚えています。
散る花の中に、咲く華があって、
失うものがあるから、人は愛せるのではないかと思います。
昔、懐かしい人と再会した時に、
深くなった顔のしわに、お腹まわりに、手に、
ただ、あ、この人も年を取ったんだなと思ったら、
お互いが違う場所で生きていた時間も感じて、
無性にその人が愛おしくなりました。
もはや若くない、と頭ごなしに言われるたびに、
女の若さだけが本望か?生きてますが、何か?
と、気持ちがすり切れる時があります。時々ね。
だから、そういうことに抗議するのは辞めました。
もはや若くない、だからより愛おしくなる、
いつかそんな風に愛されたいと思います。
今年は初夏からやり始めたことが多くて、
あれもこれもと移り気で、目についた順に物事を進めています。
捨てては戻る、初めては投げ出す、その繰り返しです。
本当はクローズしようと思ったこのホームに戻る。
だって人は旅立った波止場に戻るもの。
(「ヤスミン波止場(β)」は海の家です。)
最近のブームは、「コアリズム」と「浴衣コレクション」と、
「眠狂四郎(市川雷蔵版)」シリーズの鑑賞です。
もはや夏の忘れ物ですよね。
皆さんの夏はいかがでしたか?
台風が夏を遠くに追いやりましたね。
夜の寒さに気をつけて。
それではまた